お芝居はオペラ「イル・トロヴァトーレ」を下敷きにしたミュージカルです。
またキムシンのオペラ物か〜と思ってたんですが、友人の言うところの「男臭いタカコさん」と「タニちゃんの胸元」に注目して観てたら寝ずに最後まで観られましたよ。
ありがとう!
S2上手で、前列のおばちゃん達で見えない部分もありましたが、オペラグラスなしでも全然OKな近さでした。
初っ端から黒の衣装が似合うスッシー。素敵だす。
眠気覚ましに聞かせるにはあまりにもエグい話ですな。
これでは兵士達も呪いが怖くてうっかり居眠りもできないでしょう。
流石にこれだけの人数を板に乗っけて合唱をさせるのは宝塚ならでは。
ハナちゃん=女官レオノーラは吟遊詩人マンリーコに一目惚れだったのかしら。
歌う時に手のひらをひらひらさせるのが妙に気になったりして。
ところでこれは全く余談ですが。
このところずっと「宮廷女官チャングムの誓い」を観ていたので女官=ジョカンと呼ぶのに暫く慣れませんでした。チャングムはニョカン。
(気になって調べたら、どっちもアリでしたわ)
お姫様かと思ったら違ったのね。
レオノーラがマンリーコを愛してるのはわかりました。
が、マンリーコはいつからどうしてレオノーラが好きだったのか?
ぼーっとしてたので気付かなかったのか私。
ジプシーだと聞いても動じなかったから?
まあでも愛し合う運命なので、深く考えずにスルー。
タニちゃんは存在感が増したような。
さっぱり清潔感のある可愛いタニが好きな人には不評かもわからないですが、私は濃い〜男臭いパリアみたいな役は好きですね。
胸元もあれだけ開けてくれればOK〜。
歌が上手くなったですな〜。と、言うか歌詞は聴き取りやすいですよ。
台詞に関して言えばタカコさんよりも聞き取りやすいかもしれない。
この辺は、あれですかね。
親鳥が自分の子供の鳴き声を聞き分けられるのと同じなんですかね(笑)
「あんなヤツ」と言いながら飲み会で酔っ払って「あいつは可愛い」と言ってしまう師匠(ザンキさん@響鬼)を笑えない・・。
里子に出した子を陰ながら見守る親のような気持ちです。
今のままでいて欲しいような、どんどん昇っていって欲しいような。
歌が上手くなっていくのは嬉しいけど、ちょっと寂しいような。
まだまだと思いながら、舞台の真ん中でスパンコールが似合っていたりすると嬉しかったり。
「カッコいい〜」とうっとり見つめることはないけれど、他の人がうっとりしてると何となく誇らしかったり。
親バカですか、、あたしゃ・・。
死に際の台詞と歌は迫力があってよかったと思います。
説得力あったと思います。
多分ここが一番泣けた。
我が子を間違って火に放り込むなんてアリかよ!と8割強は確実につっこむと踏んでるんですが、私もツッこみました。
幾らなんでもそりゃないだろう〜〜。
で、マジかよと思って元ネタの筋書きを調べてみたら実際そうらしい。
でも、復讐の為にわざと我が子を身代わりに焼き殺したと書いてあるところもあって、そうするとなるほどその方が物語的にもスッキリするなと思いました。
それなら最後のアズチューナの叫び「これで復讐が完成した」も納得できるぞと。
弟を殺したと見せかけて、いつか復讐の為の駒として使う為にマンリーコを大事に育ててきたと。
あー。それでマンリーコは色が白かったのね!?
「死んだのはお前だ」と北斗百裂拳を打ち込まれたみたいにガビーンとなるマンリーコ。
「あれはあんたの弟だ」と言われるルーナ伯爵もガビーン。
アズチューナ爆弾落としまくり。
観てるこっちもガビーン。
ガイチのルーナ伯爵がもっと可哀想な人に見えたらまたちょっと違ったのに。
女を取られた腹いせをしてるようにしか見えないんだよな〜。
戦争の間3ヶ月、スローモーションで皆さんが戦ってる間、ずっと嫉妬の炎に焦がされていたんでしょうか。
後ろに砲台出てきた時にはびっくり。
緑の衣装も綺麗だったし、2番手の役どころで同期のタカコさんとガチンコ勝負で見ごたえ抜群!の筈なのに何か物足りない。
タカハナの悲恋を中心にシンプルに書いちゃえばいいのに、キリスト教と異教徒の対立を書くのも何だかな。
言ってることは間違ってないと思うが、如何せん説教臭い。
スサノオほどじゃなかったけど。
嗚呼。。タニの♪俺たちは嫌いじゃない〜って歌が耳から離れません(^^ゞ
タカコさんは文句なしにカッコいいです。
ズタボロの格好をしていてもカッコいいです。コスプレに違和感がない。
薔薇の花投げても嫌味じゃない。
足長いし。
羨ましいです。
終盤牢獄で、レオノーラの無事を祈りながら、彼女が生きててくれればいい〜と死を覚悟して歌ってるマンリーコのとこにレオノーラが来ますね。
生き埋めにされたラダメスの元にアイーダが後追って来たのを思い出しましたね。
しかしレオノーラは性急過ぎました。
マンリーコを無事に逃がしてから毒を飲めばよかったのさー。
てかね、伯爵がそんなに嫌われる人なのかどうかがよくわからないのですよ。
大好きな彼を苛める酷い人!ってことなんでしょうか。
ラストはいろんなところで言われている通り、JCSみたいでした。
磔にされたジーザスさながらです。
キムシンはJCSをやりたかったのかね。単なるリスペクト?
異教徒であるジプシーの彼をジーザスに見立てる意図がイマイチよくわからないです。
絵的には綺麗と思いましたが。
エグい話の割に血生臭さや戦争の悲惨さはあまり感じられなかったように思います。
あと、修道院から逃げたマンリーコとレオノーラ。
森の奥で初めて結ばれた二人、、、毛布に身を包んだおハナ様が幸せを歌い上げる姿に軽いショック。
早く服を着せてやってくれ。あの下はどうなってるんだ。
娘役トップにそこまでさせるなら、タカコさんにももう少し着衣の乱れを希望〜ですわ〜(爆)
上半身裸は無理としてもさ。
なんかね、清潔なイメージ過ぎるのねタカコさんは。
いやだからと言って視線だけで女を妊娠させちゃいそうなタカコさんもどうかと思うんですが。。
んで、そこにどやどやと人が来るわけですよ。
悪い報せを持って。
その間も毛布一枚のレオノーラ。
今まさに情事の後よってバレバレやん。
私だったら嫌だわよ。
だから〜〜〜早く服を着せてやってくれ。
長くなったのでショーは別立てにします。
追記:
指揮の先生、前どこで見たのか覚えてないけど、前の時も凄く勢いよくドラマティックに振ってた記憶がある。
思い違いでなければ。
客を乗せるのも上手かった。ような気がする。
てえことは宝塚じゃないのかな。帝劇?